トレーナーの綱島です。
今回はIAP呼吸法のメリットとデメリットを現場のトレーニング指導の観点からお伝えします。日々の指導などにお役立ていただけると幸いです。
IAPを高める呼吸法とは?
IAPとはインターナルアブドミナルプレッシャーの略で腹腔内圧のことです。また、IAPを高めるには、息を吸うことが必須です。ここまではご存知の方も多いかと思います。では、なぜ腹腔内圧を高める必要があるのでしょうか?
IAPを高めるメリット
IAPを高めることで体幹部・腰椎が安定し、比較的安全に運動やトレーニングをすることができます。
IAPを高めるには、呼吸法だけではダメ?
IAPを高めるために呼吸法が用いられることが多いです。しかし、運動指導の現場では、呼吸ばかりに集中することはありません。
①IAPと呼吸の関係をもう一回確認
腹腔内圧の上昇は、息を吸った際に横隔膜が下降することにより、お腹まわりが膨らんだ結果起こるものです。
例えば、呼吸補助筋の活動が有意で代償呼吸(横隔膜が下降しにくい状態)が見られる方に対して、お腹を膨らませるように!という呼吸法だけを伝えてもうまくいかない場合があります。その場合は、呼吸法を伝えるより先に過活動な筋に対して何かしらアプローチをすることが大切です。
②大切なのは自然にできるか?
最初は意識をしてもいいかもしれませんが、1日に2万回以上する呼吸は無意識にできた方がいいと考えております。そのためには、①でお伝えした呼吸以前の問題解決、③でお伝えするポジション設定も大切です。
③ポジションにもこだわる
横隔膜の下降に対して骨盤底筋のポジションを考えると、写真のような姿勢をとることで自然な腹腔内圧を作るサポートしてくれます。 IAPを高めることを第一とした運動では、このようなポジションをとりエクササイズをすることも有効かもしれません。
IAPを高める呼吸法のデメリット
前述したとおり呼吸法によってIAPが高まることは間違いありません。しかし、呼吸のみに意識を向けた場合、頚部の緊張、腹部前方のみの膨らみなど、誤った呼吸法の習得になってしまう場合があります。先ほど述べた①~③にも目を向け、自然に腹圧が高められる環境を作ることを心がけています。
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記事を書いた綱島です。
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IAPと呼吸法について動画で解説
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